この問題でおさえたいこと
環境問題を原因と主な地域とのセットでおさえよう!
国際的にどのような努力がされているかも要チェック!
解答
問1
( 1 )…リオデジャネイロ
( 2 )…気候変動枠組み(「気候変動枠組」・「地球温暖化防止」・「国連気候変動枠組」でもOK)
( 3 )…京都
問2
A…イ C…ウ
問3 イ
問4 イ
解説
問2 二酸化炭素排出量が最も多い国々は、アメリカと中国ですから、AとBがそれらの国にあたるといえます。そして、中国のほうが圧倒的に人口が多いですから、一人当たりで割ってしまうと、その量は小さくなってしまいます。このことより、Aが中国でBがアメリカと判断できます。
CとDのどちらかが日本で、どちらかがブラジルとなりますが、これについては、工業化がより進み、それにより二酸化炭素の排出も多くなっている日本がCとなります。残ったDがブラジルです。
問3 「ポイントのまとめ」にあるとおり、オゾン層の破壊はフロンガスによって引き起こされます。天然ガスは化石燃料にあたるので、フロンガスとは異なるものです。
問4 オゾン層が破壊され穴があいているような状態になっている部分をオゾンホールといいます。「ポイントのまとめ」にあるとおり、オゾン層の破壊は北極・南極付近で問題となっていますから、「赤道付近」というところが誤りです。
ポイントのまとめ
・地球環境問題
- 地球温暖化…熱が宇宙に逃れず地球に閉じ込められることで、地球表面の大気などの平均温度が上昇していく
原因:石油など化石燃料の大量使用によって、熱を閉じ込める温室効果ガス(二酸化炭素など)が放出されるため
問題となっている地域:地球全体 - 酸性雨…酸性度の高い雨が降ることで、森林が枯れたり、湖や川の魚が死ぬ
原因:化石燃料の排気に含まれる窒素酸化物
問題となっている地域:ヨーロッパ、北アメリカ大陸 - オゾン層の破壊…人間を有害な紫外線から守ってくれるオゾン層が破壊され、人体の健康に悪影響を及ぼす(皮膚がんなど)
原因:フロンガス
問題となっている地域:北極・南極付近 - 砂漠化…植物の少ない地域が砂漠になっていく
原因:森林伐採、農業や放牧のし過ぎ
問題となっている地域:サヘル地域、西アジア、中国の内陸部 - 熱帯林の破壊…森林面積が減ることで温暖化が悪化したり、動物が生息できなくなる
原因:森林伐採、農業や放牧のし過ぎ、工業化
問題となっている地域:アマゾン川流域、東南アジア
・環境問題に対する国際社会の取り組み
- 1972年 国連人間環境会議
スウェーデンのストックホルムで開催
「かけがえのない地球」がキャッチフレーズ - 1992年 国連環境開発会議(地球サミット)
ブラジルのリオデジャネイロで開催
「持続可能な開発」という考え方を提示
気候変動枠組み条約や生物多様性条約の署名が開始 - 1997年 地球温暖化防止京都会議
京都議定書を締結し、主要国の温室効果ガス削減を義務付け