この問題でおさえておきたいこと
条約が誰によって結ばれ、日本にどんな影響を与えたのかをおさえよう!
アメリカとの同盟が強化され、ソ連とも関係をつくったこともおさえよう!
解答
(1)① 吉田茂 ② 沖縄県
(2)① ソ連(「ソビエト連邦」でもOK) ② 国際連合
(3)B→A→C
解説
Aはサンフランシスコ平和条約、Bはポツダム宣言、Cは日ソ共同宣言です。
(1)②この条約により日本は、主権回復とひきかえに沖縄と小笠原諸島はアメリカの管理下におかれることになりました。小笠原諸島の返還は1968年、沖縄の返還は1972年まで待たなければなりませんでした。
(3)ソ連はそれまで日本の国際連合加盟に反対していました。日ソ共同宣言により、国交が回復したことを受けて、ソ連が加盟に賛成に回ったことで、日本の加盟が実現しました。
(4)Aのサンフランシスコ平和条約は1951年、Bのポツダム宣言は1945年、Cの日ソ共同宣言は1956年のものです。
ポイントのまとめ
1945~1960年の主な条約の内容(まとめ)
①ポツダム宣言
調印したときの内閣…東久邇宮稔彦内閣(受諾したときの内閣は鈴木貫太郎内閣)
どの国と結んだか…アメリカ、イギリス、中華民国
簡単な内容と日本への影響
…日本の無条件降伏を求められ、日本は受け入れ
→連合国による占領政策が始められていく
②サンフランシスコ平和条約
調印したときの内閣…吉田茂内閣
どの国と結んだか…日本を相手に戦った連合国
簡単な内容と日本への影響
…戦争状態の最終的な終結、日本の領土の範囲が確認される
→日本の主権が回復(=正式な独立)、沖縄・小笠原諸島がアメリカの管理下に
③日米安全保障条約
調印したときの内閣…吉田茂内閣
どの国と結んだか…アメリカ
簡単な内容と日本への影響
…アメリカ軍の日本駐留が認められる
→日本はアメリカを中心とする西側諸国の一員になる
④日ソ共同宣言
調印したときの内閣…鳩山一郎内閣
どの国と結んだか…ソ連
簡単な内容と日本への影響
…日本とソ連との間の戦争状態の終結、国交回復
→日本の国際連合加盟がOKに
⑤新安保条約
調印したときの内閣…岸信介内閣
どの国と結んだか…アメリカ
簡単な内容と日本への影響
…日米共同防衛を義務付け
→アメリカの戦争に巻き込まれると、条約に反対の大衆運動が起こる(=安保闘争)