この問題でおさえておきたいこと
総会と安全保障理事会の特徴をメインに、国連の特徴をおさえよう!
議決のしかたは特にチェックしておこう!
解答
(1)ニューヨーク
(2)総会
(3)拒否権
(4)ア,エ
解説
(1)第一次世界大戦後にできた国際連盟の本部はジュネーブにあったこともセットでおさえておきましょう。
(4)アについて、総会で採決された勧告は、加盟国に対して強制力はもたない、つまり勧告に従わなくても罰則のようなものはありません。この点が国連の弱点ともいえます。
その他の選択肢についてはこのようになります。
イ…総会では、全会一致制ではなく多数決制を基本としています。
ウ…ドイツは常任理事国ではありません。ドイツのかわりに中国が入っていれば正しい文でした。
オ…武力行使の決定もできます。国際連盟では武力行使の決定はできませんでしたが、第二次世界大戦を防ぐことができなかった反省が生かされています。
ポイントのまとめ
①国際連合について
1945年にサンフランシスコで51カ国が国際連合憲章が採択し、国際連合が成立
(本部はニューヨークに設置)
②総会
- すべての加盟国で構成→どの国も1票ずつの投票権
- 多数決制での決定(←満場一致制だと決定がはかどらない)
③安全保障理事会
- 平和と安全の維持にかかわる
- 常任理事国(アメリカ・ロシア・イギリス・フランス・中国)と非常任理事国(10カ国で任期は2年)から構成
- 常任理事国には拒否権が認められており、採決に反対することができる。なので、常任理事国5か国すべての賛成が必要(=大国一致の原則)
- 平和や安全の脅威になる国に、経済制裁だけでなく、武力による制裁も可能
(←戦前の国際連盟では武力による制裁はできず、弱かったため戦争をとめられなかったため)