この問題でおさえたいこと
日本の漁業は海流と、漁業方法を中心におさえよう!
解答
(1) D (2) 遠洋漁業(解答は「遠洋」だけ答えればOK)
(3) 経済水域 (4) 栽培漁業(解答は「栽培」だけ答えればOK)
解説
(2)遠洋漁業については、漁獲量のグラフでも1970年代ごろから急速に落ちていることが見てとれます。そのグラフを提示した問題も見られますから、チェックしておくとよいでしょう。
(3)正式には「排他的経済水域」ですが、漢字4文字なので、「経済水域」のみでOKです。
(4)「養殖漁業」と「栽培漁業」の違いに注意しましょう。
下の「ポイントのまとめ」にもありますが、「養殖漁業」はいけすで最後まで成長させますが、「栽培漁業」は途中まで育てて、途中からは海や川で育てていくのが大きな違いです。
ポイントのまとめ
1.海流
A … リマン海流
B … 対馬海流
C … 千島海流(親潮)
D … 日本海流(黒潮)
ちなみに、
リマン海流と千島海流(親潮)は寒流
対馬海流と日本海流(黒潮)は暖流
です。
これらの海流のおかげで、日本はその海流付近に良い漁場を持つことができています。
主な漁場
① … 釧路
② … 三陸海岸
(ここは、2つの海流がぶつかるところ(=潮目)なので、特に良い漁場です)
③ … 銚子
④ … 焼津
2.漁業方法
とる漁業
・遠洋漁業:大型漁船で何か月もかけて遠方で漁をする漁業
…1970年代の石油ショックでの燃料費の高騰、200海里までの範囲を自分の国の資源とできる範囲(=(排他的)経済水域)の設定により衰退
・沖合漁業:中型漁船で数日間かけて沖合で漁をする漁業
…200海里の(排他的)経済水域の設定で漁獲量減少
・沿岸漁業:小型漁船で日帰りでできる程度の漁をする漁業
…家庭や工場からの排水で海が汚れているので、とれる魚も減少傾向
↓
とる漁業から育てる漁業へ
・養殖漁業:卵をふ化させ、大きくなるまでいけすで人工で育てて、いけすから獲る漁業
・栽培漁業:卵をふ化させ、ある程度まで育てたら海や川に放流して育てる漁業