この問題のポイント
どの2直線が平行なのかに注意して、どの線分とどの線分の比が等しいかに着目しよう!
(1)$EG$も$GF$も両方とも直線$EF$上の線分です。平行線がひかれている図形で、1つの直線上にある線分についての比を求める問題では、下の定理を使えることが多いです。
右の図で$DE$//$BC$のとき、
\( AD:AB = AE:AC = DE:BC \)
\( AD:DB = AE:EC \)
(理由)
この定理を使って$EG$と$GF$の長さを考えてみましょう。
\( AD:BC = 2:3 \)なので、\( AD = 2a \),\( BC = 3a \)とおきます。$EG$//$AD$ですから、$△BEG$と$△BAD$において、
\( BE:BA = EG:AD \)
\( 1:(1+1) = EG:2a \)
\( a:b = c:d \)ならば\( ad = bc \)の関係が成り立つので、
\( 2EG = 2a \)
\( EG = a \)
また、$△BEG$と$△BAD$において、\( BE:EA = BG:GD = 1:1 \)です。
これより、$GF$//$BC$ですから、$△DGF$と$△DBC$において、
\( DG:DB = GF:BC \)
\( 1:(1+1) = GF:3a \)
\( 2GF = 3a \)
よって、\( \displaystyle GF = \frac{3}{2}a \)
これより、
\( \displaystyle EG:GF = a:\frac{3}{2}a \)
計算していくと、
\( EG:GF = 2a:3a = 2:3 \)
(2)\( AE:EB = x:y \)とおいて、(1)と同じように考えてみましょう。
\( AD = 2a \),\( BC = 3a \)とおき、$△BEG$と$△BAD$について、
\( BE:BA = EG:AD \)
\( y:(x+y) = EG:2a \)
\( (x+y)EG = 2ay \)
\( \displaystyle EG = \frac{2ay}{x+y} \)
$△BEG$と$△BAD$において、\( BE:EA = BG:GD = y:x \)であり、$△DGF$と$△DBC$において、
\( DG:DB = GF:BC \)
\( x:(x+y) = GF:3a \)
\( (x+y)GF = 3ax \)
\( \displaystyle GF = \frac{3ax}{x+y} \)
よって、\( \displaystyle EG:GF = \frac{2ay}{x+y}:\frac{3ax}{x+y} \)
これが2:1なのですから、
\( \displaystyle \frac{2ay}{x+y}:\frac{3ax}{x+y} = 2:1 \)
\( \displaystyle \frac{2ay}{x+y} = \frac{3ax}{x+y}×2 \)
\( 2ay = 3ax×2 \)
\( 2y = 6x \)
\( y = 3x \)
\( AE:EB = x:y \)とおいていたのですから、これに代入すると、
\( AE:EB = x:3x = 1:3 \)
答え.
(1)\( EG:GF = 2:3 \)
(2)\( AE:EB = 1:3 \)