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この問題のポイント

平均値、中央値、最頻値それぞれの意味をきちんと理解しよう!

データの値を全部たしたものをデータの数でわったのが平均値ですね。ちょっとこの説明だと難しいかもしれませんので、この問題を解きながら理解していきましょう。

この問題では、「データの値」とは読まれた本の数のことです。データの数というのは、「度数」と書かれているとおり、生徒の人数です。

よって、まず読まれた本の数を求めていきましょう。
まず、0冊(本をまったく読んでいない)の生徒は2人です。この2人が借りた本の冊数は、当然0×2 = 0冊です。
1冊読んだ生徒は8人ですから、この8人が読んだ本の冊数は1×8 = 8冊です。
2冊読んだ生徒は9人ですから、この9人が読んだ本の冊数は2×9 = 18冊です。

こんなふうに考えていくと、
3冊読んだ生徒…3×10 = 30冊
4冊読んだ生徒…4×4 = 16冊
5冊読んだ生徒…5×2 = 10冊

なので、読まれた本の冊数は全部で
0+8+18+30+16+10 = 82冊

そして、生徒の人数は表にあったとおり35人です。なので、平均値は
82÷35 = 2.3428…
小数第二位を四捨五入するんで、平均値は2.3冊となります。

一方、データを大きいものから順に並べたときに真ん中になるものが中央値です。中央値はメジアンともいいます。
この問題の場合だったら、生徒の人数は35人いるんですから、18番目の生徒は本を何冊読んだのかを求めればいいわけです(18番目だったら、前にも後ろにも17人の生徒がいる状態になるので)。

まず5冊読んだ人は2人いて、4冊読んだ人は4人だったんですから、2+4 = 6で、上位6人の生徒は本を4冊以上読んだことになります。

本を3冊読んだ人は10人ですから、2+4+10 = 16で、上位16人の生徒は3冊読んだことになります。上位16人ですから、まだ18番目の生徒はこの中には入っていません。

本を2冊読んだ人は9人です。2+4+10+9 = 25で、上位25人の生徒のことになるんで、これでやっと18番目の生徒が入ってくるようになりました。
2冊読んだ人を入れると、18番目の生徒も含むようになったということなので、18番目の生徒が読んだ本の冊数は2冊です。つまり、中央値は2冊ということになります。

最頻値とは、データの中で一番多く登場してくる値のことです。最頻値はモードともいいます。

この問題だったら、表の中で一番生徒の人数が多くなっているのはどの部分かということになります。もちろん、生徒の人数が一番多いのは、10人のところですよね。よって、その部分の3冊が最頻値ということになります。

答え.
平均値…2.3冊  中央値…2冊  最頻値…3冊