この問題のポイント
ひし形は4つの辺が等しい平行四辺形
→△ABDは二等辺三角形ということに着目し、底角を求めていこう!
ひし形は4つの辺の長さが等しい平行四辺形です。辺の長さが等しいわけですから、4つの辺に、長さが等しいという印をつけておきましょう。
そして、角度を求める問題では、その角が入っている三角形に着目するのが、まず最初のやり方です。この問題の場合だと、∠DABが入っている三角形なので△ABDになりますね。
その△ABDをよく見ると、2つの辺(ABとAD)に長さが等しい印がついています。ということは、△ABDは二等辺三角形ということになりますね。
ということは、∠ABDか∠ADBのどちらかが求まってくれれば、計算して∠DABの大きさが求まりそうです。
ただし、もちろん、∠ABDか∠ADBのどちらも、この図からすぐに導き出すことは難しそうです。その場合は、自分の求めたい角度と等しい角度はないかを探しましょう。
たとえば、この問題ならば、これはひし形、つまり平行四辺形なわけですからAB//DCですね。
ということは、錯角が等しいので、∠ABD = ∠BDCです。なので、∠BDCを求めることを考えましょう。

この∠BDCを含んでいる図形は、なんだか三角形が2つ組み合わさったような形をしていますね。そこで、補助線をひいて、三角形を2つにしてしまいましょう。右図のようにして、補助線をひきます。
そうすると、△EFCで、
∠BEC=∠EFC+∠FCE
となりますね。
(外角は、それと隣り合わない2つの内角の和に等しいからです)
ということは、116°= ∠EFC +33°
∠EFC = 83°となります。
そして、△DBFにおいて、同じように考えれば、
∠EFC=∠DBF+∠BDC
ですね。
よって、83°= 29°+∠BDC
∠BDC = 54°
です。
これで、∠BDCが求まりました。これで、∠ABDの角度も∠ADBの角度も54°とわかりましたから、
∠DAB = 180°- 54°- 54°= 72°
答え. 72°