この問題のポイント
設問の英文とほぼ同じ表現を使っているところを探し、その前後を読んで解いていこう!
解答
ア 2 イ 4 ウ 4
解説
今回の問題のように、設問の英文のつづきを答えたり、設問の英文に対する答えを書いたりする問題では、設問の英文とほぼ同じ表現を本文中から探すことが、解くうえでのポイントとなります。なぜなら、本文中のその場所やその前後に答えが書いてあるからです。
具体的に言うと、その同じ表現を含んでいる箇所と、その箇所の前後2~3文ぐらいを探すと、答えに行きつくことがほとんどです。今回の問題もその方法を使って解いていきましょう。
ア 「去年、ツバサやケンや級友たちは、」
アの設問とまったく同じものが第1段落の4文目にあります。でも、この文ではcouldn't do it(それができなかった)と言っているんで、何ができなかったのかをつかむことが正解へとつながりそうですね?
「それ」の内容をつかむには、ふつうは前にさかのぼって調べればいいので、その文の1つ前の文を見ると、win the first prize in the interclass relay race(学級対抗全員リレーで1位になる)をしたかったとあります。去年できなかったのはこれですね(去年1位になれなかったからこそ、今年は1位になりたかったわけです)。
このことについてふれている選択肢は2「学級対抗全員リレーで1位になることができなかった」です。
イ 「ツバサはとても悲しく思いました。なぜなら、」
Tsubasa was very sadという表現も、まったく同じ表現が第3段落の後半のところにありました。ただし、その表現が入っている文では、ツバサのせりふしか書いていません。その後の文を見ても、ケンのせりふがあるだけですから、正解は前の文に書いてそうです。
すると、直前にthey began to go home(彼ら(=級友たち)は家に帰りはじめた)とあり、さらにその前にはwe don't want to practice(私たちは練習したくない)と級友たちが言っているせりふがあります。練習したくないと帰っていきだしたことが、リレーで1位になりたいツバサを悲しませたわけですね。
よって、そのことを説明している選択肢の4「何人かの級友が練習したがらなかったからだ」が正解となります。3も「家に帰りはじめた」とありますが、これはケンが帰りはじめたことになっているので間違いです。
ウ 「ツバサの級友たちが走る順番について話している間、」
この設問でカギとなるのはthe running order(走る順番)ですね。この英語は第4段落の真ん中あたりに、began to change the running order(走る順番を変えはじめた)と使われています。この前後を探せば、正解がありそうです。
すると、その直後にTsubasa said(ツバサは言った)とあり、そのツバサはKen,(ケン、)と呼びかけています。呼びかけて最後にはPlease be the last runner(どうか最終走者をやってよ)と頼んでいます。
頼んだ人がツバサ、頼まれた人がケン、頼んだ内容が最終走者をすることというのをすべて含んでいる選択肢は4「ツバサはケンに最終走者をするよう言った」です。
全文訳
ツバサとケンは中学3年生でした。彼らはもうすぐ運動会を控えていました。彼らは学級対抗全員リレーで1位になりたいと思っていました。去年、ツバサやケンや級友たちは、うまくバトンを渡すことができなかったので1位になれませんでした。
ツバサやケンや級友たちは、うまくバトンを渡す方法について話しました。ツバサは「右手だけでバトンを渡そうよ。それで僕たちはより速く走ることができるよ。」と言いました。みんなが賛成し、毎日とても一生懸命に練習しました。先生はしばしば彼らを激励し、「君たちは今年1位になることができるよ。」と言いました。みんなはとてもうれしく思いました。
運動会の前に、学級対抗全員リレーのリハーサルがありました。いくつかのクラスが自分のクラスより速かったので、ツバサやケンや級友たちはがっかりしました。放課後、何人かの級友が「たとえ練習しても僕たちが1位になることはできない。だから練習したくない。」と言い、家に帰りはじめました。ツバサはとても悲しく思い、級友たちに「これが中学校での最後の学級対抗全員リレーだよ。僕はあきらめたくない。」と言いました。ケンも「どうか家に帰らないで。僕たちができる何かがあると思うんだ。」と言いました。級友たちは「そう言うんだったら、クラスのためにやってみるよ。」と言いました。
そしてツバサの級友たちは話し合いました。1人の級友が「僕は、走る順番が大切だと思う。速く走れる人が最初と最後の3人の走者になるべきだね。」と言いました。みんなが賛成し、走る順番を変えはじめました。ツバサは「ケン、君はクラスで一番速く走るね。どうか最終走者をやってよ。」と言いました。ケンは「わかった。最終走者はより長く走らないといけないから、クラスのためにもっと一生懸命に走るよ。僕たちが一緒にやってみたら、1位をとることができるね。」と言いました。その後、みんなはより一生懸命に練習しました。