この問題のポイント
不定詞を使っているパターン化された書き換え問題をマスターしよう!
とくにso ~ that …の書き換えは最重要!
解答
(1) asked,to
(2) too,us to
(3) rich enough
(4) It,impossible
解説
(1)「ケンは私に「私と一緒に買い物に行ってください」と言いました。」
この問題のように、「~に言いました」と英語があり、その後に""でくくられたせりふが続いている文については、このパターンを使った書き換えの問題がよく出題されています。
say to 人, "pleaseがついている文"(「~してください」と言う)
→ask 人 to不定詞(人に~するよう頼む)
say to 人, "pleaseがない命令文"(「~しなさい」と言う)
→tell 人 to不定詞(人に~するよう言う)
日本語訳と照らし合わせると、なぜそういう書き換えができるのかが理解しやすいと思います。この問題では、Please go shoppingとあるとおり、pleaseがついている文が""内にありますから、ask 人 to不定詞を使って書き換えることになります。
誰に頼んだのかというと、「私」(ケンに言われた人)ですから、人のところにはmeが入ります。
そして頼まれたのは「買い物に行くこと」なんですから、to不定詞の部分は、to go shoppingとなります。よって、ask me to go shoppingという形を使うことがわかります。問題では、過去形が使われていましたから、askも過去形にします。
ちなみに、書き換える前は、with meとなっていたのに、なぜ書き換えた後の文では、with himと変わっているのかわかりますか?
ケンが「私と一緒に行ってください」と言っていたので、買い物に一緒に行く相手は、実際はケンのことです。""を使わない文で書くときは、誰のことを指すのかをきちんと示さないといけないんです。
(2)「この話はとても難しいので私たちは理解することができません。」
この問題で使われているso ~ that …というのは「とても~なので…」という意味の構文です。この構文は書き換え問題でよく見るものです。2つのパターンがあるんですが、この問題はこちらのパターンを使います。
so ~ that +can'tが入った文(とても~なので…できない)
→too ~ to不定詞(~すぎて…できない)
この問題では、話が「難しすぎる」から「理解することができない」ということなんで、too difficult to understandという形が使われます。
ただ、この問題ではforというのも入っていますね?for ~というのをto不定詞の直前におくと、誰にとってのことなのかを示すことができるんです。
つまり、「私たちにとって」話が難しすぎて理解できないということなので、too difficult for us to understandとしてto understandの直前にfor usというのを置いているわけです。
(3)「彼はとても多くのお金を持っているのであの高価な車を買うことができます。」
この問題でもso ~ that …という構文が使われていますが、今度はcan'tではなくcanを含んだ文が使われています。(2)で「2つのパターンがある」と書きましたが、もう1つのパターンがこれになります。
so ~ that +canが入った文(とても~なので…できる)
→~ enough to不定詞(…するのに十分~、十分~だから…できる)
ということで、enoughを使って穴埋めをすればいいことはわかりましたが、enoughの前に使う単語は何でしょうか?高価な車を買うことができるほど十分にどんな状態だというんでしょうか?
「彼は多くのお金を持っている」ということが書かれてたんですから、要するに彼は十分に「お金持ちだ」というわけですね。「お金持ちだ、裕福だ」という英語はrichですから、これをenoughの前におくといいでしょう。
(4)「その生徒たちのだれも問題を解くことができませんでした。」
none of ~は、「~のだれも…ない」という意味です。この問題では、書き換え後の文を見ると、for ~ to不定詞の部分がありますね。これが使われているということは、
It is ~ for A to不定詞(Aにとって…するのは~だ)
という形が使われていると考えましょう。これを使えば、一番はじめの( )に入るのはItだと考えられます。
では、「生徒たちにとって問題を解くこと」はどうだということを考えないといけませんね?だれも問題を解けなかったということは、解くことは「不可能だった」ということです。というわけで、それを表す英語であるimpossibleを入れるといいですね。
このIt is ~ for A to不定詞を使った書き換えは、こんなパターンで出されることが多いです。
- A can ~.(Aは~することができる)
→It is possible for A to不定詞(Aにとって~することは可能だ) - A can't ~.(Aは~することができない)
→It is impossible for A to不定詞(Aにとって~することは不可能だ) - A must[have[has] to] ~.(Aは~しなければならない)
→It is necessary for A to不定詞(Aにとって~することは必要だ)