この問題のポイント
「~より…」「いちばん~」「同じくらい~」をどう表現するかおさえよう!
比較級・最上級の作り方も理解しよう!
解答
(1) up earlier than
(2) the fastest runner of
(3) as interesting as
(4) not as[または、so],as
解説
(1)これは起床時間について自分と母親を比べている文ですね。このように、何かと何かを比べている文では比較級が使われます。比較級・最上級については、形容詞や副詞の語尾をこんなふうにしますね。(最上級についてはあとで説明しますね)
比較級 | 最上級 | |
ふつう | 語尾にerをつける long→longerなど |
語尾にestをつける long→longestなど |
eで終わっているもの | rだけをつける large→largerなど |
rだけをつける large→largestなど |
〈子音字+y〉で終わっているもの | yをiに変えてからerをつける busy→busierなど |
yをiに変えてからestをつける busy→busiestなど |
〈短母音+子音字〉で終わっているもの | 子音字を重ねてからerをつける big→biggerなど |
子音字を重ねてからestをつける big→biggestなど |
これを利用して文をつくっていきましょう。まず、早起きだということは、「早く起きる」という意味です。「起きる」の英語はget upですね。
そして、「早く」はearlyです(fastを思い浮かべた人がいるかもしれませんが、それは速度について言う「速く、速い」という意味の単語です)。これを比較級にするわけですが、スペルをよく見てください。lyで終わっているということは、〈子音字+y〉でスペルが終わっています(子音字というのはa,i,u,e,o以外の文字のことですからね)。
ですから、earlyのyをiに変えてからerをつけないといけませんから、earlierとなりますね。そして、「~より」の英語はthanですね。「~より」という表現は「比較級+than ~」という形だということを理解しておきましょう。
(2)この文には「いちばん~」という表現があります。こんなふうな、「いちばん~」「最も~」という表現が最上級です。最上級のつくりかたはさっきの表にあったとおりです。
「速い」という英語は(1)の解説でふれたとおりfastですが、これは別にeで終わっているわけでも、〈子音字+y〉で終わっているわけでもありません。〈短母音+子音字〉で終わっているわけでもありません。ということで、ふつうにestをつけるだけでOKです。
そして、最上級については、形容詞の最上級の前にはtheをつけないといけません。英語が苦手な人は、be動詞の文での最上級にはtheが必要と思っておくとわかりやすいでしょう。
この問題では、Mary isとbe動詞を使っていますから、the fastestとしないといけませんね。
そして、「~の中で」というのを英語でどう表すかですが、allがついているものか〈the+数字〉の表現かどっちかの場合はof、それ以外はinを使うと覚えてください。
この問題では、the threeとなっていたんですから、〈the+数字〉の表現になっています。ですから、「~の中で」はofを使えばいいということになります。
これで、the,fastest,ofの3つの単語をうめればいいとわかりましたが、これだけだと1語足りません。
「足が速い」というのは、要するに「速く走る」ということです。この「走る」という意味あいを入れるべきだというわけなんです。
「走る」の英語はrunですが、すでにisを使って「~です」と言ってしまってますから、runを使うわけにはいきません。そこで、「速いランナー(走者)です」と言い換えて表現しましょう。すると、runnerという語を使って、the fastest runnerとすると、「いちばん速いランナー(走者)」となって、走るという意味あいを入れることができます。
(3)この問題で英語に訳されていない部分は「同じくらいおもしろい」というところです。「同じくらい~」は「as ~ as」と表現します。比較級や最上級ではerやestをつけていましたが、as ~ asの表現ではいっさい何も語尾につける必要はありません。
「おもしろい」の英語はinterestingですから、この問題ではas interesting asとすればOKです。
(4)「この木は」と「あの木」、tallもありますから「高く」ということは英語に訳されているようですから、「ほど~ありません」の部分を英語でどう表すかがカギになります。
「~ほど…ではない」は「not as … as ~」と表します。さっきのas ~ asにnotがついた形ですね。「同じくらい~でない」ということは、差があるということなんですから、このような意味になります。
そして、このnot as … as ~は、not so … as ~と書くこともできます。なので、どちらをうめても正解となります。
ちなみに、このnot as … as ~は、書き換え問題でもよく出題されます。たとえば、今回の問題だったら、「この木はあの木ほど高くない」ということは、「この木はあの木より低い」ということになりますね。「あの木はこの木より高い」ということにもなります。ですから、こんなふうに書き換えても同じことをあらわすことになりますね。
This tree is shorter than that one.
That tree is taller than this one.
この書き換えパターンはぜひ覚えておきましょう。