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この問題でおさえておきたいこと

おもな発電方法がどういう発電方法をしているか、エネルギーはどう移り変わりをしているのかをおさえよう!

解答
(1)ウ   (2)(核エネルギー→)ウ→イ→カ
(3)ウ   (4)ア

重要事項のまとめ

おもな発電方法

火力発電

・発電方法…
石炭や石油、天然ガスなど化石燃料を燃焼させて高温・高圧の水蒸気をつくり、それによってタービンを回して発電させる

・エネルギーの移り変わり…
化石燃料の化学エネルギー

燃焼してできた水蒸気による熱エネルギー

タービンが回転する運動エネルギー

電気エネルギー

・長所…
発電効率がいいので建設コストが安くすむ
電力需要に応じて発電量を調整できる

・短所…
温室効果ガスを排出するので地球温暖化の原因になる
資源に限りがある

原子力発電

・発電方法…
ウランなどの核燃料の核分裂反応によって得られる熱で高温・高圧の水蒸気をつくり、それによってタービンを回して発電させる

・エネルギーの移り変わり…
核燃料の核エネルギー

核分裂反応でできた水蒸気による熱エネルギー

タービンが回転する運動エネルギー

電気エネルギー

・長所…
わずかな量でぼう大な電気エネルギーが得られる

・短所…
核燃料や使用後の廃棄物からは放射能が出ているので、原子炉からもれたら危険

水力発電

・発電方法…
高い位置にある水の位置エネルギーを利用して水車を回して発電させる

・エネルギーの移り変わり…
水の位置エネルギー

水車が回転する運動エネルギー

電気エネルギー

・長所…
温室効果ガスや放射能などが出る心配がない

・短所…
ダムをつくる必要があるので場所の制約がある
ダムをつくる際に環境破壊をする心配がある

再生可能エネルギー(くり返し使っても枯渇しないエネルギー)を用いた発電方法

太陽光発電
太陽パネルに太陽光をあてて発電させる
天候や日照条件により出力は不安定である

風力発電
風の力によってタービンを回して発電させる
風がないと発電できず、モーター音などの騒音も問題になっている

地熱発電
マグマから出る熱を利用して発電させる
場所の確保が難しく、発電量も低い

解説

(1)日本の発電の電気量で割合が一番多いのが火力発電で、つづいて水力発電、原子力発電となっています。

(2)「重要事項のまとめ」を確認してください。

(3)「重要事項のまとめ」にあるとおり、原子力発電は核エネルギー、火力発電は化学エネルギーがもとですが、それ以降はどちらも熱エネルギー→運動エネルギー→電気エネルギーという移り変わりです。

どちらも高温・高圧の水蒸気をつくってタービンを回して発電させるので、同じエネルギーの移り変わりになります。

(4)原子力発電では、ウランを核燃料にして発電しています。ちなみに、セシウムはウランの核分裂によってできる物質です。