この問題でおさえておきたいこと
速さの計算のしかたを理解し、いろいろな運動での速さと移動距離の変化についておさえよう!
解答
(1)④
(2)80cm/秒
(3)(a)ア (b)ウ
重要事項のまとめ
・速さとは
速さとは、1秒や1分、1時間でどれぐらいの距離を進むかを表したもので、距離÷時間で求めることができる
速さには平均の速さ(長い距離を移動したときに、かかった時間を使って単純計算した速さ)と、瞬間の速さ(その地点地点でのその都度の速さ)があり、上の公式で求まるのは、平均の速さである
例:160km離れたところを自動車で2時間かけて移動した
→160÷2 = 80km/時…平均の速さ
ただし、最初から最後までずっと時速80kmで移動していたわけではなく、途中、加速をしたり、スピードを落としたりしているはずであり、行っている最中のスピードメーターで表示される速さが瞬間の速さである
・いろいろな運動の速さと移動距離
等速直線運動(速さが一定の運動)
速さ…時間がたってもいつも一定
移動距離…時間に比例して増える
落下運動と斜面を下る運動
速さ…時間に比例して速くなる(←重力の影響を受けるため)
移動距離…時間の2乗に比例して増える
摩擦面での運動
速さ…時間に比例して遅くなる(←運動の向きと逆向きの摩擦力がはたらくため)
移動距離…距離は増えるが、増え方が小さくなっていく
解説
(1)①からストロボ写真を0.1秒間隔でとっていると問題文にありますから、②が0.1秒後、③が0.2秒後、④が0.3秒後となります。
(2)平均の速さは、距離と時間がわかれば求まりますから、それらをまず考えましょう。
距離については、表にあるとおり、②では2cmの位置に、④では18cmの位置にあるのですから、この2か所の間の距離は18-2 = 16cmです。
そして、時間については、(1)にて説明したとおり、②が0.1秒後で④が0.3秒後の場所なんですから、0.2秒間ということになります。
よって、求める速さは、16÷0.2 = 80cm/秒です。
(3)(a)は速さとの関係ですから、「重要事項のまとめ」にあるとおり、比例して増えていきます。なので、比例のグラフを選ぶべきなので、原点を通る直線のグラフであるアが正解となります。
(b)は距離との関係ですから、時間の2乗に比例して増えていきます。なので、放物線となったグラフであるウが正解となります。