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この問題でおさえておきたいこと

七月革命と二月革命それぞれについて、原因とヨーロッパに与えた影響を確認しよう!
第二共和政の崩壊の過程もおさえよう!

解答
① b  ② e  ③ c  ④ c

解説

①ドラクロワが描いた「民衆をみちびく自由の女神」には、ブルジョワも労働者も革命に立ち上がっている様子が描かれています。七月革命がブルジョワからも労働者からも支持されていたことがうかがえる絵画です。

③国立作業場設置はルイ=ブランらの政策で、フーリエによる政策ではありません。フーリエはフランスの代表的な空想的社会主義者です。

④コシューシコはアメリカ独立戦争のサラトガの戦いで活躍したポーランド人です。ポーランド分割の際にも蜂起を起こしましたが、七月革命や二月革命のときにはすでに亡くなっています。

ポイントのまとめ

シャルル10世の反動政治

1830年 七月革命勃発
3日間の市街戦で国王軍敗北、シャルル10世亡命

※七月革命の影響

オルレアン家ルイ=フィリップ、国王に即位=七月王政
依然残る制限選挙、大資本家の優遇、選挙法改正要求の拒否

1848年 二月革命勃発
2日間の市街戦でルイ=フィリップ亡命

※二月革命の影響
ヨーロッパ各地の自由主義運動やナショナリズムをおさえられなくなる(=「諸国民の春」)

臨時政府が成立=第二共和政
ルイ=ブランら社会主義者が入閣し、国立作業場を設置→ブルジョワの反感

四月選挙で社会主義者惨敗、国立作業場閉鎖

労働者による六月暴動

政治的不安定の中、大統領選挙
ルイ=ナポレオンが当選、皇帝に即位し、ナポレオン3世に(=第二帝政の開始)