この問題でおさえておきたいこと
「~なのはAだ」はit is A that ~とあらわす!
Aの部分が人をあらわすときはthatの代わりにwhoを使うこともある!
解答
(1)It is only (their protective equipment that keeps football players from being killed).
(2)(It is adults who create the world where their children) will grow up.
(3)What (is it that you dislike about computerized) education?
(4)It (was not until Monday that I phoned the office).
解説
(1)日本文を見ると、「~なのはAだ」という書き方になっていて、さらに英語を見ると、It isから文が始まっています。そこから、この文はIt is ~ that …で「…なのは~だ」という意味をあらわす強調構文を使って解くと判断できます。強調したい部分をit isとthatではさむわけですね。
この問題では、「彼らの防具のみ」の部分がit isとthatにはさまれると判断できますから、only their protective equipmentがit isとthatの間にきます。
「フットボール選手を死から守る」の部分ですが、「守る」にあたりそうな英語はkeepです。ほかに並べかえる単語には~ing形がありますが、keep A from ~ingで「Aに~させないでおく」をあらわす熟語が使えます。すると、残っている語句でkeeps football players from being killedと並べかえることができます。
(2)will grow up(育つだろう)という語句が文末にあるので、これの直前にはchildrenがくることがわかります。そして「子どもたちが育つ」は「世界」を修飾している形になりますから、children will grow upの前にthe worldがおかれ、そしてwhereという関係副詞を使うと考えることができます。
そこから残った単語でどう文をつくるかということになりますが、並べかえる語句にit isがあります。よって、「子どもたちが育つ世界を創っているのは大人である」と解釈し、「大人」を強調した文にしていきます。
ちなみに、強調構文では、強調したい部分が人のときはthatの代わりにwhoを使って、it is ~ who …とすることもできます。並べかえる語句にthatがなく、代わりにwhoがあるので、この問題では英文の始まりをIt is adults who …としたらいいということになりますね。
who以降の部分で「子どもたちが育つ世界を創っている」という英語にすればいいので、create the world …としていけばよく、theirはchildrenの前において「彼らの(=大人の)子ども」とすればいいでしょう。
(3)「理由は何ですか」とあるので、what is reasonと書きたくなりますが、itやthatをどう扱えばよいかわからなくなりますね?itが不要だと判断しても、thatを使ってthat reasonとしても、「あの理由」と日本文にはなかった意味が生じてしまいます。
並べかえる語句で一番やっかいなのがitやthatですが、これは強調構文で使われる単語ですね?強調構文でも文であることに変わりないので、疑問文の形はあります。とくに5W1Hなどの疑問詞を使った形というのは、下に示したような形になります。
つまり、「あなたがコンピュータ化された教育について嫌いなのは●●だ」という文について、●●の部分がわからないから「あなたがコンピュータ化された教育について嫌いなのは何ですか」という文になり、whatという疑問詞が最初にきているというのが問題文の英文だったというわけです。
よって、語句を並べかえると、What is it thatの後は、you dislike about computerized educationとすることができます。不要な単語はreasonだったというわけです。
(4)日本文の意味から考えて使うことがなさそうなitという単語から英文が始まっています。しかも、使うことがなさそうなthatやuntil(~まで)という単語が並べかえる語句として与えられています。このことから、なんらかの構文を使って英文を完成させるのではないかと推測できそうです。
実際、この問題を解くのに構文の知識が必要です。It is not until ~ that …で「~になってはじめて…だ」という意味をあらわす構文になります。よって、この問題では、~の部分に「月曜日」をあらわすMondayを入れ、…の部分では「私は事務所に電話した」という英文をおけばいいということになりますね。
(参考)
It is not until ~ that …で「~になってはじめて…だ」という意味になる理由を(4)の英文を使って簡単に説明します。
It is A that …で「…なのはAだ」のように、強調構文では後ろにある部分から訳します。Aの部分にnot until Mondayが入っていると考えれば、
「私が事務所に電話したのは月曜日までではなかった(=私が事務所に電話したのは月曜日までにあったことではなかった)」
というのが直訳になります。月曜日までのことではなかったということは、やっと事務所に電話したのは月曜日ということになるので、「月曜日になってはじめて事務所に電話した」というのが自然な日本語になるというわけです。