この問題でおさえておきたいこと
高校英語ではじめて出る助動詞とその意味を覚えよう!
解答
(1)イ (2)ウ (3)イ
(4)ウ (5)ア
解説
(1)「私たちはその会合に参加しないほうがいいです。」
どの選択肢もhadとbetterが使われていますが、had betterで「~したほうがいい」という助動詞の意味をあらわします。この問題では、その否定形はどのような形にすべきかが問われています。
たとえば、can(~できる)を使った文で、否定文をつくるときはどうするかというと、I can not play tennis.のように、canの後にnotをおくはずです。I can no play tennis.や、I not can play tennis.とはしませんね?
had betterの文でも同じです。canもhad betterも、どちらも文の中では助動詞として、要するに同じような役割として機能していますから、否定形も同じ形にすればいいのです。つまり、had betterの後ろにnotをおくだけでいいのです。よって、その形になっているイが正解とわかります。
(2)「これはとても重要な会合です。あなたはそれを欠席すべきではありません。」
must haveとかshould haveを空所に入れてしまうと、have missと原型のままの動詞が2つ重なってしまうので、この2つは間違いということになります。また、had betterの否定形は(1)にあったとおり、had better notですから、その語順になっていないアも間違いとわかります。よって、正解はウとわかります。
この選択肢にあるought to ~は「~すべきだ」「~はずだ」という意味があります。should ~と同じ意味だと覚えるとわかりやすいでしょう。
そして、この否定形はought not to~となります。ought to ~とto ~を使っている形になるわけで、そのto ~で言っている内容を否定することになるので、そのtoの直前にnotを置くわけです。ちょっとややこしい話になっちゃいましたが、要するにto ~とあったらその直前にnotを置けばよいということです。
(3)「リンダは今はあまりダンスをしませんが、かつては大いにダンスをしていたことを私は知っています。」
英文が「今は~だった、でも…」という内容になっているので、but以降は過去のことを述べていると考えることができます。過去のことに対して「よく~したものだ」「以前は~だった」と表現するときはwould ~やused to ~を使います。
この2つですが、used to ~は「今はもうそれをしていない」ことに使い、wouldは「今現在のこと」との関係がない場合に使います。つまり、wouldのほうは過去はそうであって、今もそうである可能性があるのに対して、used to ~のほうは今はそうでないとはっきりしているということです。
この問題では、「今はダンスをしていない」とはっきり言っていますから、used toがある選択肢が適しているでしょう。よって、アかイの選択肢にしぼられますが、アのほうはbe動詞(was)というよけいなものが入っているので、正解はイのほうということになります。
(4)「私の父は、私がその場所に行って見てくるよう主張しました。」
この文ではinsist(主張する)という単語が使われています。このように、命令・提案・要求などをあらわす動詞(つまり「やって」と頼んでいるような動詞)につづくthat節の中では〈should+原形〉またはshouldを省略してそのまま原形という形にします。よって、空所にはウのshouldが入ります。
ほかにも、判断をあらわす単語や、感情をあらわす単語につづくthat節でもshouldが使われます。
例:判断をあらわす単語でのthat節
It is necessary that we should take a rest now.
(私たちが今休憩をとることが必要です。)
※判断をあらわす単語のほかの例
important(重要な)、essential(不可欠な)、natural(当然な)、impossible(ありえない)、right(正しい)、など
例:感情をあらわす単語でのthat節
It is surprising that he should know the truth.
(彼がその真実を知っているとは驚きです。)
※感情をあらわす単語のほかの例
sad(悲しい)、a pity(残念なこと)、lucky/unlucky(幸運な/不運な)、fortunate/unfortunate(幸運な/不運な)、strange(奇妙な)、など
(5)「よくも人前でそのような無礼なことを言えるものですね?」
dareという単語が選択肢に使われていますが、dareは「あえて~する、大胆にも~する」という意味です。肯定文ではdare to ~という形で使われますが、否定文ではdare not ~かdon't dare to ~という形で使われます。
このdareを使った表現として、How dare ~?というものがあります。How dare+ S V ~?は「よくも~できるものだ」という、いらだちや非難をあらわす表現です。よって、そのような形になっているアが正解といえます。