この問題でおさえておきたいこと
toの後なのに動名詞がつづく表現や、一部を省略できる表現を覚えよう!
解答
(1)エ (2)ウ (3)イ (4)ア
解説
(1)「私は英語で発表をすることに慣れています。」
toがあってこのつづきとしてどの形の動詞を入れたらいいかという問題になっています。ふつう、〈to+動詞の原形〉で不定詞になるので、動詞の原形を入れるのではないかと考えてしまいます。
しかし、この問題ではbe動詞+used toという表現があります。この場合、動詞の原形ではなく~ing形を入れなければなりません。be used to ~ingで「~することに慣れている」という意味の表現になるからです。
過去に、「~することを楽しみにする」という意味のlook forward to ~ingを扱った問題を出題しましたが、toの後に動名詞(~ing)がつづく表現は、この2つ以外にもまだあります。ここでまとめて覚えてしまいましょう。
toの後に動名詞(~ing)がつづく表現
- look forward to ~ing:~することを楽しみにする
- be used to ~ing:~することに慣れている
※be accustomed to ~ingも「~することに慣れている」という意味で、toの後は動名詞(~ing)の形です。 - devote ●● to ~ing:●●を~することに捧げる
- object to ~ing:~することに反対する
- when it comes to ~ing:~することという話になると
- What do you say to ~ing?:~するのはどうですか?
ちなみに、used to+原形で「かつて~していた」という意味をあらわしますが、この表現の場合はbe動詞をともないません。be動詞をともないbe動詞+used toとなって「慣れている」という意味をあらわしたい場合は~ing形になるというわけです。似た形なので、意味をきちんと確認して注意しましょう。
(2)「コーヒーを飲むのはいかがですか?」
What do you sayとありますが、これを「何を言いますか」と意味をとると、文の意味がおかしくなります。だから、この文は、(1)の解説にあったWhat do you say to ~ing?の形を使ったものだと考えることができます(そうすると文の意味もつながります)。よって、to ~ingの形になっているウが正解です。
ちなみに、What do you say to ~ing?の文はHow about ~ing?の形に書き換えをすることが可能です。よって、この問題文もHow about having a cup of coffee?と書き換えができます。
(3)「私は生徒ひとりひとりを見分けるのにいくらか苦労しました。」
haveの過去形やdifficultyという単語があることから、have difficulty (in) ~ing(~するのに苦労する)という表現を使っていると考えることができます。よって、その形になっているイが正解といえます。
ちなみに、have trouble (in) ~ingも「~するのに苦労する」という意味の表現なので、ぜひセットで覚えるようにしましょう。ちなみに、どちらの表現もinがカッコで囲まれていますが、どちらの表現でもinを省略することができます。
(4)「彼女の母親は夕食を料理するのに忙しかったです。」
busy(忙しい)、dinner(夕食)という単語があることと、選択肢でcook(料理する)という単語が使われていることから、「夕食を料理するのに忙しい」ということが、この問題文の内容だろうと推測できます。
「~するのに忙しい」はbe busy (in) ~ingとあらわすことができます。(3)の解説にて説明した表現と同じで、この表現もinを省略することができます。なので、in cookingかcookingとすればいいことになるので、アが正解とわかります。
ちなみに、動名詞を使っていてinを省略できる表現には、ほかにspend ●● (in) ~ing(●●を~することに費やす、●●をかけて~する)というのがあります。これも重要表現なので、ぜひ覚えておきましょう。
例:He spent long time (in) looking for his camera.
(彼は長い時間をカメラを探すことに費やしました。(彼は長い時間をかけてカメラを探しました。))
ちょっと重要なその他の熟語
(1)presentation : 発表
(3)tell A from B : AをBと区別する