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この問題でおさえておきたいこと

多少をあらわす形容詞に要注意!
形が似ているけれども意味が異なる形容詞はきちんと区別して覚える!

解答
問1 ③   問2 ①   問3 ②   問4 ①

解説

問1 「ふだんより交通量が少なかったので、私は今日ここに早く着きました。」

「今日ここに早く着いた」とあることから、交通量は少ないという内容が続くはずなので、少なくとも①と②は不適切でしょう。交通量について少ないことを言うときは、light trafficとあらわします。traffic(交通)という単語をlight(軽い)という単語で修飾して「軽い交通」とすると「少ない交通量」という意味になるというわけです。

なので、逆に「多い交通量」はheavy trafficとあらわします。「重い交通」というわけですね。「多い」「少ない」とあるのでmanyやlittleを使いそうになりますが、それは使わないので注意しましょう。

問2 「そのサッカーの試合は多くの観客の前で大きなスクリーンに写されました。」

観客や人口など、ひとまとまりの集団について人数が多いことを言うときは、largeという単語を使って修飾します。manyとかmuchを使いそうになりますが、その集団が「大きい」と考えるわけです。よって、この単語を使っている①が正解となります。

なので、逆に人数が少ないことを言うときは、その集団が「小さい」と考えてsmallという単語を使います。このように、人数・金銭・数量の多少をあらわすときはmanyやmuch、littleは使わないのが多いです。たとえば下のような単語がそうです。

分類

単語

多いことを示す形容詞

少ないことを示す形容詞

人数

population
(人口)

large

small

family
(家族)

large

small

crowd
(群衆)

large

small

金銭

salary
(給料)

high(largeでも可)

low(smallでも可)

income
(収入)

high(largeでも可)

low(smallでも可)

price
(価格)

high

low

cost
(費用)

high

low

数量

number
(数)

large

small

amount
(金額、分量)

large

small

quantity
(量)

large

small

問3 「もし今話すことがあなたにとって都合がよくないのなら、折り返し電話していただけませんか?」

主語をどれにするかという問題です。空所の後ろにconvenientという単語がありますが、これがポイントです。convenientは人を主語にもってくることができません。よって、一つだけ人が主語になっていない②が正解となります。

人を主語にしない形容詞として代表的なものは下のようになります。

人を主語にしない形容詞

  • convenient(便利な)
  • possible(可能な)
  • impossible(不可能な)
  • necessary(必要な)

※人をもってきたいときは、S is convenient for youのように、for ~という形を形容詞の後におきます。

問4 「ポールはまた家に本を置き忘れました。彼はとても忘れっぽいですね。」

forgetfulは「忘れやすい、忘れっぽい」という意味です。forgettableは「忘れてもいいような、忘れられがちな」という意味なので、文脈に合いません。

また、forgettingを空所に入れると、現在進行形になり、「彼はとても忘れているところです」という意味になってしまいます。forgottenを空所に言えると受動態になり、「彼はとても忘れられています」という意味になってしまいますから、この2つも不適切です。よって、①が一番適切といえます。

このような、形が似ているけれども意味が異なる形容詞は他にもあります。代表的なものを覚えていきましょう。

respectful((人に対して)礼儀正しい)

respectable((人格などが)ちゃんとした)

considerate(思いやりのある)

considerable(かなりの)

imaginative(想像力に富んだ)

imaginary(想像上の)

imaginable(想像できる)

literate(読み書きできる、教養のある)

literary(文学の)

literal(文字どおりの)

sensible(思慮深い、分別のある)

sensitive(敏感な)

successful(成功している)

successive(連続する)

economic(経済の)

economical(節約になる)

industrial(産業の、工業の)

industrious(勤勉な)