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この問題でおさえておきたいこと

空所の前で会話のテーマや状況をつかみ、空所の後にある返事の内容から質問文を推測しよう!

解答
問1 ②   問2 ②   問3 ④

解説

問1
マリア:キャシーが遅いわね。あなたは彼女に私たちの家への行き方を伝えなかったの?
ジェームズ:うん。君が彼女に伝えるはずだったじゃないか。
マリア:あら、すっかり忘れてたわ。
ジェームズ:それなら、彼女は迷って歩き回っているかもしれないね。

会話の最後が空所になっていますから、空所の前の部分から、会話の状況や流れをつかんで解答するしかありません。

最初のマリアのせりふにKathy's late(キャシーが遅い)とあり、tell her how to get to our house(彼女に私たちの家への行き方を伝える)とあるので、自分たちの家への行き方を知らないキャシーについて会話をしていることがわかります。そして、「あなたは伝えなかったの?」とジェームズが伝えているはずだと思っていることもわかります。

ところが、ジェームズはyou were supposed to tell her(君が伝えることになっていた)と反論し、それを受けてマリアはI forgot(私は忘れていた)と言っています。このことから、家への行き方を知らないキャシーは、本来マリアから教えてもらうはずが、まったく教えてもらっていなかったことがわかります。

そのような状況だと、キャシーは家に行くことはできないはずです。

①:「彼女が時間どおりに来ても不思議ではないね」は、キャシーが家に行くことはできないこととくいちがいますし、実際、キャシーは遅刻をしているので不適です。It's no wonder ~は「~でも不思議ではない」という意味です。

②:「彼女は迷って歩き回っているかもしれないね」は、キャシーが家に行くことはできないことを最も表している選択肢なので、これが正解となります。

③:「彼女は自分が思いにふけっていることに気づいたにちがいないね」は、会話の状況とまったく関係がありません。lostがあるのでこれを選びそうにもなりますが、lost in thoughtは「思いにふける」という意味をあらわす表現です。

④:「君はなんの問題もなく彼女の家をつきとめるだろうね」は、キャシーについて話している会話の状況に合いませんから、これも不適です。

問2
A:バリー・ワトソンの電話番号が必要なのですが。
B:バリー・ワトソンとおっしゃいましたか、それともハリー・ワトソンとおっしゃいましたか?
A:バリーです。「boy」のBです。

空所の前では「バリー・ワトソンの電話番号が必要なのですが」と言っていますから、電話番号を質問していることがわかりますが、それしかわかりません。なので、空所の後を見て、そこから推測していきましょう。

空所の後では、もう一度「バリー」という名前を繰り返していて、さらに"B" as in "boy"(「boy」にある「B」)と、Barryという人名のスペルについての説明もしています。よって、空所のせりふの発言をした人は、「バリー」という人名を言ったことをよく理解していないことがうかがえます。

①:「ワトソンさんのフルネームは何ですか?」だと、この後の答えが「バリー」だけだと不適切です(「バリー・ワトソン」と答えないといけません)。

②:「バリー・ワトソンと言いましたか、ハリー・ワトソンと言いましたか」は、バリーという名前を言ったことがわかっていなかったことになり、適切といえます。

③:「名前はワトソンということで確かですか?」は、「バリー」という名前ではなく「ワトソン」という名前のほうに焦点があたっていますから、不適です。

④:「バリーは男の子の名前ですか、女の子の名前ですか?」についても、「バリー」という名前を聞き取れていることになりますから不適です。空所の後でboyとあるのは、スペルの説明をするために持ち出したにすぎません。

問3
ソニア:私たちが明日、山に出かけられると思う?
ヨウコ:なんで尋ねてくるの?計画に変更でもあったの?
ソニア:いいえ。でも雨が降るかもしれないと心配なの。

空所の前ではgo to the mountains tomorrow(明日、山に行く)とあり、それについてWhy do you ask?(なぜ尋ねるのか?)と話が展開してますから、明日の予定を話題にして会話をしているとわかります。このことから、宿題のことを話題にしている①が正解となる可能性はとても低いということになります。

そして、空所の後ではNoとあるので、ヨウコの質問の内容を否定していることがわかり、I'm worried that it might rain, though(でも、雨が降るかもしれないと心配だ)とあることから、ソニアは山に出かける意思があるということもわかります。

①:「私たちは宿題を終えられるの?」では、さっきの説明にもあったとおり、山に行くことの話題と関係がありませんし、ソニアはヨウコの質問の内容を否定していたので、宿題を終えられないなら山に出かける意思を示せないはずです。

②:「天気はいいの?」は、「雨が降るかもしれない」ということとつながりはいいのですが、ソニアの返事に「でも」とありました。「天気はいいの?」という内容を否定した後なら、「雨が降るかもしれない」という内容を逆接でつなぐのは不適切です。

③:「行きたくないの?」が正解だと思いませんでしたか?ただ、ソニアはヨウコの質問の内容を否定していたんですから、この質問だとソニアの返事は、No, I don't want to go(私は行きたくない)ということとなり、山に出かける意思がないことになります。よって、これも不適です。

この選択肢は否定疑問文(否定語を使っている疑問文)です。Yes/Noを見ると、「はい」「いいえ」でついとらえがちですが、否定疑問文ではその意味が逆になります。ただ、そのように考えるとややこしいですから、どんな疑問文でも相手の質問の内容について肯定文で返せるときはYes、否定文で返せるときはNoだと考えるとよいでしょう。

④:「計画に変更があったの?」だと、ソニアの返事は「計画に変更はない」ということとなり、その後の「でも雨が降るかもしれないと心配だ」という内容ともうまくつながります。よって、これが正解となります。