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この問題でおさえておきたいこと

「~するように」という達成の意味の構文と「~しないように」という防止の意味の構文に整理して覚えよう!

解答

(1) ①  (2) ①  (3) ①  (4) ④

解説

目的をあらわす構文には、「~するように」と物事の達成をめざす意味がこめられたものと、「~しないように」と物事が起こらないように防止する意味がこめられたものに分けることができます。
同じ意味合いの構文では書き換えもねらわれることがあるので、その2グループに分けて覚えていくといいでしょう。

「~するように」

「~しないように」

今回のような空所補充の問題ならば、「達成」しようと目指していることなのか「防止」するために避けようとしているのか、どっちなのかを考えることも解くための一つのカギになるかもしれませんね。

(1)「彼は医学を勉強する目的でアメリカ合衆国に行くつもりです。」

「医学を勉強する」ということは、別に避けないといけないことではないので、「~するように」のほうの構文が使えるわけですね。
purposeという単語があることから、for the purpose of ~ingの構文を使ったと考えられるので、forを入れるといいということになります。

(2)「忘れるといけないからパスワードを書き留めておきなさい。」

「パスワードを忘れる」ということは避けたほうがいいことです。このことから「~しないように」という意味の構文が使えるので、in caseを入れると考えてもいいのですが、慎重に、なぜほかの選択肢がダメなのかということも検討してみましょう。

②のin order that ~はあまり出てくることはないのですが「~する目的で」、③のso that ~は「~するように」という意味で、どちらもそれが起きることをめざした意味なんですから、これだと正反対の意味になってしまいますね。

「④はどうなんだ?」という人もいるかもしれませんが、unlessは「もし~でないなら」という意味です。「もしパスワードを忘れないならば、パスワードを書き留めておきなさい」というよりも「忘れるといけないから書き留めておきなさい」のほうが文意としては自然ですよね?なので、②が一番いいとなります。

(3)「生徒たちが現在の使用法を理解する手助けをするために、一冊の熟語辞典が図書館により購入されました。」

「生徒たちが理解する手助けをする」ということは、ぜひとも達成させたいポジティブなことですよね?なので「~するように」という意味の構文が使えます。すると「~するために」のso as to ~を使うことができ、文意もちゃんと通ります。

他の選択肢はどうなのかも比べてみましょう。such as ~は「~のような」という意味の熟語ですが、「生徒たちが理解する手助けをするのような」というのはおかしいですね?

so long as ~は「~する限り」という意味ですが、このつづきはS+Vという文の形でないといけません。なのに、問題ではhelpと動詞がきていて、「誰が」の部分がありません。よって、so long as ~も使えません。

また、so itですが、もしこれを空所に入れるとso it helpsとしないといけません(itが主語なので、三単現のsが必要になります)。でも、実際はsがついていないので、これも空所には入らないということになります。

(4)「彼女は心臓発作が起こることがないように、飛行機で絶対に旅行しないようにしています。」

「心臓発作が起こる」ということは避けないといけないことです。ですから、「~するように」という意味の構文は絶対入りませんから、②のso thatはちがいます。そして、③のin order thatも同様の理由でちがいます。

そして、in case thatという構文はあまり見られず、in caseだけで使われるのが一般的です。なので、for fear thatが最も適切となります。「~することのないように」という意味なんですから、文意も十分通じますね。