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この問題でおさえておきたいこと

「する」と訳すと違和感のあるdoは、直前の動詞を指す
→近くにある動詞を見つけてそれをあてはめてみよう!

解答(例)

1950年では、小さな子どもを持った母親のうち約10%しか働いていなかった。今日では、そのような母親の半分以上が働いている。

(全文訳は最後に載せています)

解説

1文目の文をフレーズごとに区切って意味を考えていきましょう。

In 1950/only about 10 per cent of mothers/with small infants/worked.

In 1950については意味はわかると思います。
only about 10 per cent of mothersとありますが、per centは「パーセント」ということですね。つまり、only about 10 per centは「約10%だけ」ということです。何の10%かというとof mothersと続いているので、「母親の約10%だけ」ということになります。

ただし、「母親」とだけ言われても、少し説明不足だからということで付け加えられた説明がwith small infantsというフレーズなわけです。ここでのwithは「~を持った」という意味です。つまり、「小さな子どもを持った」という意味ですね。この意味で直前のmothersを修飾しています。

最後のworkedは「働いた」という意味の動詞です。英文というのは〈主語(S)+動詞(V)〉で構成されますが、ここでやっと動詞が出てきました。つまり、これがこの文のVだということなので、この前で区切りを入れました。この区切りより前全体が、この文のSだったわけです。

今までの説明をまとめるとこんなふうになります。あとはフレーズごとにつかんだ意味をつないでいけば、和訳した文が完成しますね。

高校 英語 問題演習 代動詞の英文

つづいて2文目ですね。これもフレーズごとに区切ってみましょう。

Today/more than half/do.

todayは「今日」という意味です。単語の意味のままですね。
more than halfですが、more than ~は「~以上」という意味の熟語なので「半分以上」という意味になりますね。何の半分かはわかりますか?「1950年」と「今日」という対比をさせていることから考えて、「小さな子どもを持った母親」の半分だということですね。

最後のdoですが、さっきと同じようにここでやっとVが出てきたということになりますね。「する」という意味で解釈すると、「母親の半分以上がする」となるんですが、何をするのかがあまりはっきりしません。何をするんでしょう?

このように、「する」と解釈しても何をするのかわからないdoがあります。これは、一度出てきた動詞を何回も使わないですむように、その動詞の代わりとして出てきているもので代動詞とよばれています。なので、ここでも「動詞のかわり」として出てきていると考えることができます。

一度出てきた動詞の代わりなんですから、さかのぼって動詞がどこに出てきたか確認していきましょう。すると、1文目のworkedに行きつきます。doはこれの代わりをしていたというわけで、「働く」と解釈すればいいというわけですね。

なので、ここまで説明したことをつないでいって日本語訳を作っていくと、「今日、小さな子どもを持った母親の半分以上が働く」となるわけですね。

解答のチェックポイント

全文訳

1950年では、小さな子どもを持った母親のうち約10%しか働いていなかった。今日では、そのような母親の半分以上が働いている。夫が自分の自由時間に子どもの面倒を見ないようにすることは、より難しくなりつつある。