この問題でおさえておきたいこと
問題文の意味がつかみにくければ、後ろに続くのが目的語か補語か前置詞句かを手がかりに考えよう!
解答
(1) ウ (2) イ (3) エ (4) エ (5) イ
解説
文型を考えるうえで避けて通れないのが、SだとかVなどと言っている記号ですね。文の要素というのですが、それぞれをもう一度確認しましょう。
- S … 主語(「~は」、「~が」にあたる部分)
- V … 動詞(「~する」、「~である」にあたる部分)
- O … 目的語(「~を」、「~に」にあたる部分)
- C … 補語(SやOの部分についての説明をしている部分)
(1)「デイビッドは私たちの事業で主要な考案者のままでいます。」
アは「~を混ぜ合わせる」、イは「~を修理する」、ウは「~のままでいる」、エは「回転する」という意味の単語です。これをそれぞれあてはめて意味が通じるかを調べても十分ですが、別解として文型を考えるやり方も説明します。
この文の主語(S)はもちろんDavidです。後ろにthe major inventor(主要な考案者)とありますが、「主要な考案者」とは誰のことでしょう?もちろんDavid以外に考えられませんね。
ということは、the major inventorとは、SのDavidが何のことなのかを説明しているわけなので、Cだといえます。このように、「この部分は何のことを言ってるんだろう?」と考えると、行きつく先があれば、その部分はCだと考えるといいですよ。
よって、この文はSVCの第2文型の文であることがわかります。選択肢のなかで、第2文型となることができる動詞はremainだけなので、ウが正解となります。
(2)「教授は明日、講義の中でその本について討議するつもりです。」
この文のSはThe professor(教授)です。後ろのthe bookはもちろん「本」ですが、「本」というのは別に誰のことを指しているわけではありません。「本」は「本」ですね。
ということで、the bookはCではないとわかるので、これはOとなります。SVOの第3文型となるわけですね。なので、選択肢からは後ろにOをとることのできるものを選ばなければなりません。
talkの場合は、talk about ~と後ろにabout(~について)という前置詞が必要で、talk単独で使うことはできません。
discussはこれだけで「~について話し合う、討議する」という意味なので、後ろにaboutなどつけずに単語をそのまま続けることができます。なので、discussを使ったイかウにしぼられます。
この文では、最後にtomorrow(明日)とあるので、未来のことを述べていることになります。willを使ったイが正解となります。
(3)「私は、自転車を修理するには70ドルかかると言われました。」
costは「費やさせる」という意味であり、目的語(O)を2つとります。〈cost+O1+O2〉で、「O1にO2を費やさせる」という意味になるわけです。
よって、「私に」という部分もOになるはずですから、前置詞は必要ありません。なので、エが正解となります。
〈It cost+O1+O2+to不定詞〉で「O1が~するのにO2かかる」という構文だと覚えておきましょう。
(4)「私が部屋に入ったとき、その赤ん坊はおもちゃで遊びながら床の上に横たわっていました。」
この文の空所の直後はon the floorと前置詞をともなった形となっています。前置詞が入っている時点で、これはOでもCでもないとなります。なので、この文はSVだけの第1文型です。
ここで重要となってくるのが、lieとlayの違いです。
lieは「横たわる」という意味で、後ろにOを持ってくる必要がありません。
一方、layは「~を横にする」という意味で、「~を」が入っていることからわかるとおり、後ろにOを持ってくる必要があります。
そして、それぞれの過去形と過去分詞形をまとめると、
lie―lay―lain
lay―laid―laid
です。
この文では、前置詞をともなっていたわけですから、Oが必要ないlieを使っていると考えられます。よって、layを使ったものであるイ(layの過去形)とウは適さないことになります。
アかエかのどちらかとなりますが、この文は後半にwhen I entered ~(私が入ったとき)とwhenが使われています。ということで、完了形を使うことはできません。なので、エが入り、「横たわっていた」と過去進行形にするのが適切となります。
(5)「独立を達成することが、第二次世界大戦の終わりにおける多くの植民地の目標でした。」
空所の直後はthe goal of many colonies(多くの植民地の目標)で、これは何のことを言ってるかというと、Sの部分のTo achieve independence(独立を達成すること)についての説明ですね。ということで、この部分はC。この文はSVCの第2文型だということになります。
この文では、SとCが与えられていますから、Vの部分を答えることになります。これまでの問題でも、Vの部分を答える問題はありましたが、今回はどれもbe動詞を使っていますから、「SVCとなる文だから、第2文型で使える動詞は…」という考え方で解くことはできません。
ただし、単純にVを入れればいいということには変わりませんから、余分な単語がついているウやエは適しません。そして、「第二次世界大戦の終わり」と過去のことを言っている文ですから、過去形になっているイが正解となります。