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この問題でおさえておきたいこと

2者についての否定か3者以上についての否定かでの使い分けをおさえよう!

解答

(1) ウ   (2) ア   (3) エ

解説

部分否定とは「すべてが~とはかぎらない」という否定、全体否定とは「すべて~でない」という否定のことをいいます。
2者のことを言ってるのか、3者以上のことを言ってるのかで、使う表現が変わります。

2者 3者以上
部分否定 not ~ both not ~ all
not ~ every
全体否定 not ~ either
neither ~
not ~ any
none ~
no+名詞
  

それでは、これを使ってどう考えたらいいかを見ていきましょう。

(1)「あなたの子どもさんたちは日本に住んでいるのですか?―みんなというわけではありません。息子は東京に住んでいますが、娘2人はロサンゼルスに住んでいます。」

「日本に住んでいるのか?」という質問に対して、東京に住んでいる子どもとロサンゼルスに住んでいる子どもがいるということは、一部だけ住んでいる人がいるということなので、部分的な否定という形になります。

そして、東京に住むのが息子に対して、ロサンゼルスに住んでいるのは娘「2人」ということは、子どもは全部で3人いてることになります。よって、これは3者に対する部分否定ということになります。

よって、ここではallを入れるのが適切ということになります。

(2)「私はその計画のどちらも支持できません。一方はあまりにお金がかかりすぎますし、もう一方はあまりに多くの人手が要ります。」

ここで、チェックしないといけない表現に、One ~, the other …(一方~、もう一方…)があります。「一方、もう一方」という日本語からわかるとおり、2つの事柄を比較して述べるときに使います。

ということは、この問題の場合は「2つ」の計画について述べているんですから、2者に対する否定ということになり、どちらの計画についても欠点を述べているということは、2者どっちも否定していることになります。

よって、これは2者に対する全体否定ということになるので、eitherが入ります。

(3)「入ってみると、部屋には誰もいなかった。私だけしかそこにいなかった。」

選択肢を見てみると、どうやら「誰もいなかった」という文にしないといけないということはわかるでしょう。ただ、選択肢はほぼ似た意味になるのに、どういった違いがあるのでしょう?

実は、nobody, no one, anybodyはどれも単数扱いになる英語です。

例:Nobody knows the fact yet.
(誰もまだその事実を知らない。)
←nobodyは単数扱いになるので、knowsと三単現のsがついている。

この問題の英文では、there wereと、複数形に使うbe動詞が使われていますから、nobodyなどは使えません。
一方、noneは単数でも複数でも使える英語なので、ここで使えるのはnoneしかありません。よって、エが正解となるわけです。