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この問題のポイント

人物についての説明文では、
1.人物の考え
2.経歴
3.とった行動とその結果
を正確につかもう!

解答
(1)

(2)
It was a lot of fun to play
(3)
surprised
(4)
given
(5)
(a) Yes,was
(b) Coming,into,nature,and,enjoying,it
(6)
カ→イ→エ→(オ)→ウ→ア

解説

(1)下線部①を含む文の意味は「彼が見たすべてのものは(  )でおもしろかった」です。「どんなものを見たらおもしろいと思うか」という視点で選択肢を見ると、エの「新しい」ものならば一番つながりますね?ちなみに、他の選択肢の単語の意味は、アが「簡単な」、イが「冷たい」、ウが「短い」です。

(2)並べかえる単語の中にitやtoがあること、並べかえる部分の直後がand walk(そして歩く)という動詞がつづいていることの2つから、この並べかえる部分では〈it is ~ to不定詞〉で「…することは~だ」という意味の構文を使って解くとわかります。

この問題では動詞はplayしかありませんから、これがtoの後につづきます。and walkともつづいていましたから、playとwalkの2つがtoとかかわって不定詞になっているという形ですね(つまり「『遊ぶこと』と『歩くこと』は…だ」という文になるというわけです)。

a lot of ~で「たくさんの~」という意味をあらわしますが、a lot of funで「たくさんの楽しみ」、つまり「とても楽しい」という意味です。これがit isとtoの間にくる部分ということになりますね。

(3)下線部③の3つ後の英文(第3段落の最後の英文)にThe people who read it were also very surprised(それを読んだ人々もまたとても驚いた)とあります。「~もまた」とあるのですから、ほかに驚いた人がいるということになりますね?

しかし、同じ段落で、この英文より前に登場している人はミューア自身しかいません。というわけで、ミューアも「驚いた」わけなので、surprisedが入ることになります。be surprised to不定詞で「~して驚く」という意味の表現ですね。

(4)直前にhasがあることと、同じ文の後半にand has madeとあることから、〈have(has)+過去分詞〉の現在完了形を使うとわかります。giveの過去分詞はgivenです。

(5)(a) when he was a child(彼(=ミューア)が子どもだったとき)とあるので、ミューアの子ども時代のことが書かれている第2段落をふり返ってみます。その段落では、ミューアが魚や花や鳥を見るのが好きだったことや、自然についてのすべてを知ろうとしたことなどが書かれています。

これより、自然のことについて興味があるといえるので、Yesで答えることとなります。be動詞の過去形を使った疑問文の質問ですから、答えについてもbe動詞の過去形(ここではwas)を使う必要があります。

(b) ミューアの考えが書かれているのは第5段落ですから、ここに答えがあるはずです。the first step(最初の一歩)がキーワードだと思われますが、そのキーワードを含んだ文が第5段落の最初にあります。

Coming into nature and enjoying it is the first step(自然の中に入ってきてそれを楽しむことが最初の一歩だ)とありますから、これを抜き出して答えるといいでしょう。

今回の問題のような、人物についての説明文では、その人物が持った考え(思想)、とった行動、その行動に対する周囲の反応、それぞれがどうだったかをきちんととらえることが必要です。今回の長文ならば下のとおりとなりますが、きちんとつかめましたでしょうか?

(6)ア~カそれぞれの意味と書かれていた段落は次のとおりです。

ア…「私たちは今、自然を救うためにすることができることについて考える必要がある」
第7段落に記載

イ…「ミューアは少年だったとき、野生の鳥や動物を見ることが好きだった」
第2段落に記載

ウ…「人々は政府に新しい国立公園をつくるよう頼んだ」
第6段落に記載

エ…「ミューアは森の中にある大きな木を救うために新聞に記事を書いた」
第3段落に記載

オ…「国立公園についてのミューアの考えはアメリカで人気になった」
第4段落に記載

カ…「カリフォルニアにはジョン・ミューア遊歩道とよばれる山道がある」
第1段落に記載

よって、本文に書かれている順番は、カ→イ→エ→オ→ウ→アの順となります。

なお、人物についての説明文では、その人物の経歴についてもきちんととらえることが必要ですが、そのときの手助けとなるのが「時」をあらわす語句です。それを手がかりに今回の長文でミューアの経歴を整理すると下のようになります。これをヒントに(6)を解くこともできます。


全文訳

 カリフォルニアの国立公園を通る山道があります。それはおよそ340kmの長さです。そこで野生の花や動物を見て楽しんだり、または徒歩旅行をしたりすることができます。この道はジョン・ミューア遊歩道とよばれています。ジョン・ミューアとは「国立公園の父」とよばれる男の人のことです。

 ミューアは1838年、スコットランドの小さな町で生まれました。彼が小さな少年だったとき、彼の祖父はしばしば彼を浜辺や野原に連れて行きました。ミューアは魚や花、鳥を見ることが本当に好きでした。彼は野原で遊ぶことが大好きな少年になり、自然のことについてのすべてを知ろうとしました。彼の家族は1849年にアメリカに来ました。彼が見たすべてのものが新しくおもしろいものでした。野生の鳥や動物を見ることは、彼にとってとてもわくわくするものでした。野原の中で遊んだり歩き回ったりすることはとても楽しいものでした。彼が大学生になった後、彼はアメリカやカナダの山々を旅行してまわり始めました。彼は木や花の勉強をしました。

 ミューアが37歳のとき、彼はカリフォルニアにある森を通って徒歩旅行をしました。彼は、セコイア杉とよばれるたくさんの大きな木が、木材にするために切り倒されるのを見ました。それらのうちのいくつかは樹齢1,000年以上のものもありました。彼は森林破壊を止めたいと重い、新聞に記事を書きました。森が危険な状態にあると知らなかったので、それを読んだ人々もまたとても驚きました。

 後に、ミューアは新しい国立公園をつくることについての多くの記事を書き、彼の考えはアメリカで人気になりました。ミューアの考えはこのようなものでした。:

 自然を救うとき、自然の中に入ってきてそれを楽しむことが最初の一歩となる。自然を理解している人々は、自然を救うための考えを持つようになるだろう。政府の管理下で、公園には誰でも入ってきて自然を楽しむことができる。政府は自然の世話をして人々に自然について教える労働者を持つべきである。

 これらの考えを好まない人々もいました。彼らの中には、森の中にある木から多くのお金をもらっていた人もいました。しかし彼の考えは多くの人々に影響を与えました。ミューアに賛成した人々は政府に手紙を書きました。1890年に、ミューアの考えにもとづいた3つの国立公園が生まれました。自然は私たちに多くのものを与え、私たちを幸せにしています。

 本の中で、ミューアはこのように言っています。「自然を楽しむことは食べ物を食べることと同じぐらい重要である。」私たちは自然なしで生きることはできません。私たちが自然のためにできることについて考えましょう。