この問題のポイント
「~される」は〈be動詞+過去分詞〉であらわす!
疑問文や否定文のつくりかたはふつうのbe動詞の文のときと同じ!
解答
(1)is,cleaned
(2)is,studied,by
(3)Was,written,by
(4)wasn't,sung
(5)interested,in
(6)made,from
解説
(1)「私たちは毎日、私たちの教室を掃除します。」
書き換える前の文ではWe(私たちは)が話題の中心になっていますが、書き換えた後の文ではOur classroom(私たちの教室は)から始まっていて「教室」が話題の中心になっています。つまり、掃除という行動を受けた、「掃除をされた」立場のものを話題の中心に書き換えることになります。
「~される」という形を受け身といいますが、受け身は〈be動詞+過去分詞〉であらわします。この問題の場合、文の主語(「~は」の部分)はOur classroom(私たちの教室)なので使うbe動詞はisです。
過去分詞はclean(~を掃除する)を使ってつくるわけですが、規則動詞の過去分詞は過去形と同じ形ですから、cleanedが過去分詞となります。is cleanedで「掃除される」という受け身の形になります。
(2)「オーストラリアではより多くの人々が日本語を勉強します。」
この問題でも書き換えた後の文はJapanese(日本語)という「勉強される」立場のものが話題の中心になっていますね。よって、〈be動詞+過去分詞〉の形を使います。書き換えた後はJapaneseが主語になるのでbe動詞はisです。過去分詞はstudy(~を勉強する)を使ってつくるので、過去形と同じstudiedですね。
そして、書き換えた後の文ではmore people(より多くの人々)という、「誰がやっていたのか」というのが後ろにきていますね?受け身の文では、by ~をつけて「~によって」という意味をあらわすことで、「誰がやっていたのか」を示します。
よって、この問題でもby more peopleとすることで「より多くの人々によって」という意味にすることができます。このように、「~する」という形の文を「~される」という形の文に書き換える(この逆もあります)パターンの問題はよく出題されます。ぜひマスターするようにしましょう。
(3)「漱石はこの本を書きましたか?」
書き換える前の文では文末にあったthis book(この本)が、書き換えた後の文では文頭に近いほうに来ています。「書く」という行動を受けた、つまり「書かれた」立場のものが話題の中心になりましたから、ここでも使うのは〈be動詞+過去分詞〉の形ですね?
this bookに対して使うbe動詞ですが、書き換える前の文は過去形になっていましたから、書き換えた後の文も過去形にしてwasにします。過去分詞はwriteを変化させますが、write-wrote-writtenという活用でしたね?そして、「漱石によって」書かれたのですから、by Sosekiとして「誰が書いたのか」を示します。
ただ、この問題では疑問文になっていますね?とはいっても、受け身の文では疑問文や否定文のつくりかたはふつうのbe動詞のときとまったく同じです。なので、be動詞を主語の前にもっていけばいいので、wasを文頭にもってくるだけでOKです。
(4)「私たちは昨日、あの歌を歌いませんでした。」
これまでの問題と同じパターンで、「歌われる」立場のものが話題の中心になっているので、〈be動詞+過去分詞〉の形を使います。書き換える前の文は過去形でthat song(あの歌)を受けるのでbe動詞はwasにします。過去分詞はsing-sang-sungという活用なのでsungです。
ただし、この問題では否定文になっています。よって、be動詞の後にnotをおく必要があります。しかし、was notとしてしまうと空所の数が足りなくなってしまうので、短縮形にしてwasn'tにしないといけません。
(5)「この本は私にとっておもしろいです(興味深いです)。」
書き換えた後の文はI(私は)で始まっていて、this book(この本)で終わっています。ですから、「私」が「この本」をどう思っているのかをあらわした文にすればいいということになります。そこでキーになるのがinterestingという単語です。
interestingは「おもしろい、興味深い」という意味です。なので、「私」は「この本」について興味を持っていることになります。be interested in ~で「~に興味がある」という意味をあらわす表現になります。これを使うと空所にはinterestedとinが入るとわかります。
be動詞とinterest(~に興味を持たせる)の過去分詞で受け身の形ですから「興味を持たせられる」→「興味がある」という意味をあらわすんです。ただし、受け身ではby ~が使われるんですが、この表現ではin ~がつづいています。このように、by ~を使わない受け身は連語として一つ一つ覚えていきましょう。
- be interested in ~:~に興味がある
- be known to ~:~に知られている
- be surprised at ~:~に驚く
- be covered with ~:~におおわれている
- be pleased with ~:~に喜ぶ
- be filled with ~:~で満たされている
- be made of ~:~からつくられる(材料)
- be made from ~:~からつくられる(原料)
(6)「ぶどうをワインにします(作り変えます)。」
make ~ into …は「~を…にする」という意味の表現です。そして、書き換えた後の文はWine(ワインは)で始まり、grapes(ぶどう)で終わっています。ということは、この文は、ワインはぶどうを使ってできるものなんだという内容になると考えることができますね。
書き換える前の文にはmakeという単語が使われていました。そして、さっきの(5)の解説で「~からつくられる」という意味の表現がありました。これを使えばいいのですが、be made of ~とbe made from ~のどちらを使うべきか迷いますよね?
「材料」なのか「原料」なのかの違いと言われても、あまりピンとこないと思います。そこで、このような点から判断してみるのはどうでしょうか?完ぺきだとまではいきませんが、かなり高い精度で正しく使い分けできますので、この中から自分の使いやすそうな見分け方を見つけてみるといいかもしれません。
be made of ~ |
be made from ~ |
|
見た目で材料がわかるか |
わかる |
わからない |
液体か固体か |
材料も完成品も固体 |
材料か完成品の片方または両方が液体 |
この使い分けを使うと、be made from ~のほうを使うべきと判断できますので、madeとfromを空所に入れるのが正解といえます。