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この問題のポイント

「~は」「~の」「~を、~に」「~のもの」「~自身」の形をきちんと使い分けよう!

解答
(1)イ   (2)エ   (3)エ
(4)ウ   (5)ウ   (6)ウ

解説

人やものを指し示す語を代名詞といいます。日本語では代名詞の後に「彼」「彼」「彼」と代名詞の後ろに付けるだけですみますが、英語ではそれぞれの単語がちがいます。それをまとめると、下の表のようになります。これをもとにそれぞれの問題の答えを考えてみましょう。

 

~は、~が

~の

~を、~に

~のもの

I

my

me

mine

あなた

you

your

you

yours

he

his

him

his

彼女

she

her

her

hers

それ

it

its

it

-

私たち

we

our

us

ours

あなたたち

you

your

you

yours

彼ら
彼女ら
それら

they

their

them

theirs

※ちなみに、「~は」の形の代名詞を主格、「~の」の形の代名詞を所有格、「~を、~に」の形の代名詞を目的格といいます。余裕があればこの用語も覚えましょう。

(1)「あそこにいる男の人を見て。彼は私たちの先生なのです。」

空所がある文の意味をとると、「彼は(  )先生です」となります。選択肢を見ると、どれも「私たち」に関係する単語ばかりなので、「私たち」と「先生です」をどうつなげればよいか考えると、「私たち先生です」だと意味がつながります。よって、「私たちの」の意味であるourが適切とわかります。

(2)「A:ケンジはどこですか?―B:図書館で私は彼を見かけました。」

「ケンジ」は明らかに男性の名前なので、ウの選択肢にあるherは使えません(「彼女は」や「彼女を、彼女に」の意味で女性に対して使うので)。ほかの選択肢は「彼」に関係する単語ばかりなので、それらの選択肢で考えることになります。

Bの文の意味は、「私は図書館で(  )見ました」です。「彼」とどうつなげればよいか考えると、「私は彼見ました」だと意味がつながるので、「彼を」の意味であるhimが適切とわかります。

(3)「私の姉には2人の子どもがいます。彼ら(彼女ら)は双子なのです。」

空所がある文はいきなり空所で始まって、「双子です」で終わっています。「誰が」双子なのか、つまり主語が抜け落ちてしまっているわけです。選択肢はどれも「彼ら(彼女ら)」に関係する単語ばかりなので、「彼ら(彼女ら)」という単語を補う必要があります。よって、その意味であるtheyが適切となります。

(4)「私のいうことを注意深く聞きなさい。」

問題文をよく見ると、空所の前にtoがあります。toは前置詞とよばれるものになりますが、前置詞の直後に代名詞がくるときは「~を、~に」の形にするのがふつうです。選択肢は「私」に関係する単語ばかりですが、そのなかで「私を、私に」の意味であるmeが適切ということになります。

(5)「私のラケットは良くありません。あなたのものを私に貸してください。」

空所がある文は「私に貸してください」と書いてありますが、何を貸してほしいのかがこの文だけではわかりません。よって、「何を貸してください」としているか補う必要があることになります。

選択肢は「あなた」に関係する単語ばかりですが、「あなたを貸してください」とか「あなたはを貸してください」などとしてしまうと、意味が通じないですね?しかし、ウのyoursを使うと「あなたのものを貸してください」となって意味が通ります。

ちなみに、エのyourを使っても「あなたのを貸してください」としても日本語だと意味が通じそうな気はしますが、英語の「~の」の形は、「私の本」や「彼のペン」のように、「~の」の後にものの名前をつづけないといけません。この問題ではそれがないので、yourを使うことができないというわけです。

(6)「彼は自分で(自分自身のために)新しい家を建てました。」

選択肢を見ると、themselvesとかhimselfのような、さっきの表には見られなかった単語があります。中1で習う範囲からは少しはずれますが、「~自身」という意味の形もあるんです。下の表のようになります。

 

~自身

myself

あなた

yourself

himself

彼女

herself

それ

itself

私たち

ourselves

あなたたち

yourselves

彼ら
彼女ら
それら

themselves

問題文の意味をとると、「彼は(  )のために新しい家を建てた」となりますが、意味が通じるように考えると「自分自身」のために家を建てたとすると自然です。家を建てたのは「彼ら」ではなく「彼」ですから、「彼自身」をあらわすhimselfが適切といえますね。

ちなみに、for ~self(または~selves)で「自分で、自分のために」という意味をあらわしますので、覚えておきましょう。「~自身」の形の代名詞は、このように熟語の一部として使われていることが多いです。