この問題のポイント
5W1Hなどの疑問詞の後は「主語+動詞」の語順になることに注意!
疑問詞の位置が変わる場合はどんなときかもおさえよう!
解答(例)
- No one knows why she didn't take this English test.
- Do you know who will come tomorrow?
- Can you guess how many computers are used in Japanese schools?
- Whose hat do you think this is?
解説
1.日本語の文を英文にするとき、まず文の終わりを見ることがコツです。そこから、「~が」という主語の部分、「どうする」という述語の部分を考えれば英語にしやすいからです。
この問題は、「誰もわかりません」とあります。「誰も~ない」はNo one ~、またはNobody ~とあらわします。No oneやNobodyに、すでに否定の意味がこめられているので、knowを否定形にする必要はありませんが、3単現のsが必要になることに注意しましょう。
次に、何がわからないのかを続けますが、わからない内容は、「彼女がどうしてこの英語の試験を受けなかったのか」ということです。「どうして」はwhyであらわせますね。
ふつう、whyなど5W1Hに代表される疑問詞のあとは、do youとかdoes heみたいに疑問文の語順が続きます。でも、この問題では、「どうして~」というのは、文の一部として組み込まれています。このように、文の一部として組み込まれている疑問文が間接疑問なんです。そして、間接疑問では、疑問詞のあとは疑問文の語順にせず、「主語+動詞」という語順にします。
たとえば、この問題だったら、「彼女がどうしてこの英語の試験を受けなかったのか」という部分の主語は「彼女」、動詞は「受けなかった」なので、she didn't takeという語順でいいんです。「(テストを)受ける」はtakeであらわします。
ちなみに、「試験」はtestのほかにexamとかexaminationとしてもOKです。
解答のチェックポイント
- 「誰も~ない」はNo one ~(Nobody ~)であらわしているか
- No one(Nobody)につづく動詞に3単現のsがあるか
- whyのあとは「主語+動詞」の語順になっているか
2.文の終わりは「知っていますか」ですね。問いかけているわけですが、問いかけた相手は文の最初にあるとおり「あなた」です。「あなたは知っていますか?」とたずねているんですから、Do you knowと書き始めないといけません。
続いて書かないといけないのは、「明日だれが来るか」です。「だれ」とあるので、whoを使いますが、これも間接疑問なので、「主語+動詞」という語順になるはずです。
動詞は「来る」ですが、主語にあたる部分は、「~は、~が」と書かれている部分のはずですから、その理屈で考えると「だれが」という部分になるはずです。これしかなさそうですね。よって、「主語+動詞」という語順にするためにwho will comeとするわけです。「明日」と言っていますから、willを使って未来形にすることも忘れずに。
解答のチェックポイント
- whoのあとにそのまま動詞(「来る」の英語)を続けているか
- will comeと未来形であらわしているか
3.文の終わりは「推測できますか」です。問いかけている相手は2.と同じで、「あなた」です。つまり、「あなたは推測できますか」ということなので、Can you guessと書き始めます。
「推測できますか」とあるんで、canを使うことに注意です。また、「推測する」はguessと書きます。
何を推測するかというと、「日本の学校でコンピューターが何台使われているか」ですよね。疑問文の形となっていますが、これも間接疑問です。
「何台」と数をたずねています。数をたずねる表現はhow manyですね。そして、このhow manyのあとは、必ず複数形の形の名詞をつづけ、その名詞とともにひとかたまりで使っていかないといけません。
この問題では、「コンピューター」とあるんで、how many computersとして、これでひとかたまりに扱っていきます。
「何台のコンピューター」という形にしたんですから、「日本の学校でコンピューターが何台使われているか」は「何台のコンピューターが日本の学校で使われているか」と読みかえないといけません。
そのように読みかえて2.でやったように考えると、主語にあたる部分は「何台のコンピューターが」で、動詞は「使われている」です。「何台のコンピューターが」の英語は、さきほど説明したからいいでしょう。「使われている」は受身形ですから、それに注意して英語にしましょう。「主語+動詞」ですから、how many computers are usedとします。
「日本の学校」はJapanese schoolsでもいいですし、schools in JapanとしてもOKです。
解答のチェックポイント
- 「できますか」とあるのでcanを使っているか
- 「何台のコンピューター」をhow many computersとあらわしているか
- how many computersのあとに、are usedという受身形の動詞をつづけているか
4.この文の終わりは「思いますか」です。問いかけている相手はこれも「あなた」ですから、「あなたは思いますか」ということでDo you thinkと書き始めることになりそうですね。
さて、「これはだれの帽子だと」の部分ですが、これももちろん間接疑問です。「だれの」はwhoseであらわします。そして、「だれの帽子」とひとつづきになっているので、3.と同じように、その部分をひとかたまりにして使います。「帽子」はhatでもcapでもどちらでもいいでしょう。そして、そのあとは「主語+動詞」ですから、this isとつづきます。
ただし、注意しないといけない点が1つあります。2.や3.のように、「知っていますか」とか「推測できますか」というようなことは、Yes/Noで答えることができる質問です。でも、「だれの帽子だと思いますか」というような質問には「はい」とか「いいえ」というような答えは期待されておらず、「○○くんのだと思いますけどねえ」のような具体的な名前などの答えが期待されるはずです。
このように、Yes/Noで答えることができない間接疑問文については、疑問詞の部分だけを文の一番初めのところにもっていきます。この問題の場合は、whose hat(または、cap)だけを一番初めにもっていくことになります。
解答のチェックポイント
- 「だれの帽子」をwhose hat(またはcap)であらわしているか
- whose hat(またはcap)の部分が一番初めにきているか